産卵方法について

産卵方法について

海水魚の卵は様々な方法で産み落とされる。
魚の卵は大きく分けると、水に浮く「浮性卵」と沈む「沈性卵」の2つのタイプがあり、下記のグループに分けることができる。

 

 

分離浮性卵

海水魚でもっとも一般的な形であり、それぞれの卵がバラバラに分離していて、海水に浮くタイプである。
チョウチョウオ、ヤッコ、ゴンべ、ハタ、フエフキダイ、ベラ、モンガラカワハギ等多くの仲間がこのタイプの卵を産む。

 

産卵のシーズンは春から夏にかけての夕方に行われ、太陽が西に傾くと海の中では水面での光の反射の関係で急激に光が弱くなり、
カラフルな色彩は濃いブルーのフィルターをかけたように変わる。
その中で、同じ種類の魚が一ヵ所に集まり、普段とは異なる不自然な泳ぎで群れ、産卵が始まるのである。
また、産卵活動は夜遅くまで続き夜行性の生物たちの時間が始まる前に短いタイミングを見計らって行うのである。
しかし、産卵した全ての卵が無事孵化するのではなく、その中でもたくさんの卵が別の魚に食べられてしまう厳しい一面もあるのだ。

 

付着沈性卵

海底の岩などに付着した状態で孵化を待つタイプの卵。
スズメダイ、ハゼ、ギンポ等の仲間がこのタイプの卵を産む。
卵の大きさは様々だが、孵化するまでの間に親が卵の面倒を見る種類が多く、その間に卵内で稚魚は成長し、
孵化した稚魚は発育が進んだ状態で生まれるのである。
付着沈性卵を産む魚は、ペアーがしっかりできていれば一般の水槽内の限られた環境でも産卵させやすい傾向がある。
だが、孵化までの間は親に面倒をみてもらった方が成功率は高い。
親から隔離し、人工的に孵化させることはいろいろな問題が発生するので、避けた方がよい。

 

凝集浮性卵

多数の卵がかたまって浮いているタイプ。
ミノカサゴ、ハナオコゼ等にみられ、カエルの卵粒を極小さくし帯状に張り合わせたものに近い。

 

その他

テンジクダイ科の魚はマウスリーダーで、メスが産んだ卵をオスが口の中にくわえ面倒を見る。
孵化した稚魚はサイズが大きく、繁殖にとても向いている種類である。

 

また、ヨウジウオ科の魚はメスが産んだ卵をオスが育児嚢で育てる。
孵化して育児嚢からでてきた稚魚は比較的大型である。

 

まとめ

上記のことから考察すると、一口に産卵といっても魚の種類によって様々な産卵方法があり、
中には子育てをする種類もいるのである。
こうした中から、自然界では様々な手法で子孫を残そうとしていることが見て分かる。

 


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