水槽の短期レンタルって?〈内容・料金〉
アクアリウムの水槽を、テレビや映画やコマーシャルの撮影や
結婚式や企業が行う展示会などのイベントのために、
短期間のみレンタルするサービスがあります。
期間やサイズや水槽内のレイアウトに関しては、打ち合わせで決められたものが採用されます。
自社工場を持つところでは、特別注文で水槽を新たに作るパターンもあります。
期間は、1日から4、5日というのが多いようですが、
イベントによっては月間単位のような、長い期間のレンタルもあるようです。
契約期間によっては、途中でメンテナンスが入ることもあります。
料金は1日あたり3万円台が相場となっており、サイズの大きなタイプの水槽では20万円を超えるところもあります。
水槽の水について
アクアリウムの水槽で使われる水は、水道水をベースとして、
消毒用に添加されているカルキ(塩素)を抜いた後、水温を魚の生活しやすい温度に合わせて作られます。
海水に関しては、人工海水を加えていき、
塩分濃度を実際の海水へと近づけていき海水魚が生息できる状態にしていきます。
ちなみに、水槽用で使えない水というのも存在します。
例えば井戸水ですが、水質の差が地域ごとにあることや、
田園地帯やゴルフ場の近辺の場合には農薬が含まれていることも考えられることから、
アクアリウムでは使われることはありません。
そしてミネラルウォーターに関しても、人間が飲むために加工されたものであることから、
やはりアクアリウムの水槽では使われません。
水換えについて
先述したようにアクアリウムの水槽は短期のレンタルであってもメンテナンスが行われるケースがあります。
メンテナンスはコケを取るための清掃や、汚れてしまった水を取り替えるための水換えが行われます。
水換えは全部を一気に換えるということはまずありません。
基本的には1回につき3分の1程度を換えていきます。
こうすることで、急激な環境の変化を避けるということがあり、
特に環境の変化に敏感な海水魚の場合、より慎重に行われる傾向があります。
ろ過装置の種類
水槽内の水質を安定させるために使われるのがろ過装置です。
メンテナンスではこのろ過装置の点検や清掃も行われますし、状態によっては新しいものへと交換します。
ろ過装置の代表的な種類には、底面式のタイプがあります。
水槽の底にろ過板を設置してから、上にろ材である砂を敷くことで使われるものです。
セッティングが容易であることと、水槽内の見栄えに大きく影響しない点がメリットです。
ただし、手入れの面で手間がかかるのが難点と言えるかもしれません。
その他には投入式や上部式といったものがあります。